三重県人権フォーラム当日、少し早めに会場入りして、生徒が会場入りする風景、先生が動員する風景を見ながら、
オブザーバー的な主賓、観覧席の方、全てに挨拶をして、自分自身の今回の目的と、今後のメーセージを
しっかりイメージして、始まりを待っていました。
「人権フォーラム」ですから、いじめの問題から始まり、生まれた国、環境の違い、生きる意味と死ぬ答え、日々感謝の気持ちを持つ事と、
少し子供達に難しいかと思いましたが、この内容を1時間半の中で、要約し、その後は、子供達参加のディスカッションでした。
最初は、生徒皆が緊張していて、会場が大きいという事もあり、空気が暖まるのにも、時間はかかりましたが、何とか私のパートの講義は終了。
続きまして、ディスカッションです。代表の子達が、自分の書いた作文を持ち、一人づつ舞台に上り、読み上げていきました。
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最初の子は、女の子(Aさん)。
とても悲しかったのですが、いじめが発展して、小6の12歳の時に、自殺まで考えたらしいのです。
そのきっかけは、実に幼稚でした。
たまたま、友達に貸した本を「返してって」って言っただけ。
実は、Aさんが気付かない問題もあったのかもしれないけど、本人は自分の貸した本を返してほしいと言ったことから、
貸した友達一人の無視が始まり、その一人がドンドン周りにも移って、結果、クラスの大半から一日も声をかけられなくなりました。
それだけならまだ我慢出来たらしいんですが、エスカレートして、給食の際に「粉チーズや」とチョークの粉を入れられたり、
上履きの底に画鋲をさされて、足の裏が血だらけになったり・・・。
親にも言えず、何度も血だらけになった靴下を、自宅に帰ったらすぐ手洗いして、洗濯機に入れたそうです。
そんな日々が、半年続いた頃には、すっかり自分も「何のために生きてるか解らず」、「親には心配かけたくないという思いで言えず」、
「先生に言ったら、また、エスカレートするから」と、誰にも言わずに、とうとう半年、毎日いじめが続きました。
そして、半年経ってから決めたのが「自殺する事」、本人は、それで楽になると思ったみたいです。
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内容も相当厳しかったんですが、ディスカッションなので、私から質問。
「じゃあね、逆に、そこまで考えたあなたが、自殺しなかった理由は何?」と聞きました。
半年過ぎた時に、いつも通り下駄箱で上靴脱いだその白い靴下の裏には赤くしみ・・・
その靴下を幼なじみが、偶然見て、「明日から、一緒に学校いこう」と言ってくれた。
その言葉が、本当に嬉しくて、Aさんは、ただ一言「うん」って言ったら、涙が止まらなかったみたいです。
すると下校時間だったので、みんなが来て「ごめんね」「ごめんね」と、Aさんを囲んでくれました。
その時に、Aさんは、みんなに『有難う』と言ったらしいです。
そうなんですよね、有難うって「ある事が難しい」って書きますよね。
人生も一緒で、困難ばかりです。
そんな時、苦しい時に助けてくれた事。
その事が、本当の意味での「有難う」ってことですよね。
私は、Aさんに作文を読み終わった後、言いました。
「確かに人生って、人と人の営みにより、この世に生を受け、色々悩んだり、困難もあるかもしれないけど
それを乗り越えた時に、もっと良い事や幸せが待っているんだよ」
「そして、今日の日まで生きててくれて有難う」と強く抱きしめがら、
「これは、お母さんの代わりのハグって思って」と伝えました。
それまで、気丈に振る舞ってたAさんは、無邪気な顔で泣いていました。
私も涙が止まらなく、親御さんの分までいっぱい抱きしめました。
このAさんの問題って何なんでしょうか?これがいじめですよね?
パート4へ続く…
「有難う」と言ったAさん。月並みですが、すごいですね。
私は親の立場でしか今は考えられませんが、子供が親を思い何も言わなかったというのは本当に悲しいことです。
Aさんのように友達にいじめを受け、でも友達に救われる。親はなんと無力なんでしょうか。
でも、子供はそうやって困難に立ち向かって大人になっていくのでしょう。
だけど、いじめという困難はあってはならないものです。
今は大人として、親として「生きる」ということ「感謝する」ということを日々伝えていきたいです。
メグさん。
そうですね、私もいじめの問題については、いつも自分の子供がもし・・?って考えると、ぞっとします。
ですが、一人で絶対に苦しんでほしくないので、「いつでも、ママがいるからね、何かあったら、いつでも言って」
安心させる言葉を言って、そう言って、結局、子供の様子を見てるのかもしれません。
親として相談して欲しいという思いと、裏腹に、子供は心配かけたくないと自分の心にふたをする。
ですが 、いじめの問題だけではなく、今の親子って、ちゃんとコミュニケーションとれてるのかな?って思うんです。
親御さんもお仕事を持ち、子供は塾に通い、それぞれに時間に追われてて、
なかなか、子供のちょっとした注意信号に気づけてるのかな?
私の出張でいない時もあるので、家にいる時は、ちょっとした変化に気づいてあげる心の余裕がいるなと思ってます。
また、明日から気をつけなきゃ!!
メグさん、生きるという事、感謝する事、難しいですが、そこ大事よね。
子供を育てながら、親が育てられてますね。
読んでいて切なくなりました。大人の世界でも、子供の世界でもいじめって怖いです。子供の世界では学校がすべてだからなおさらですよね。私も子供がいじめられてないか、一番気になる所です。親に心配かけたくないから…って、心配して、一緒に悩んであげる事が親の役目なのに、子供って私たち以上に大人なんだなぁと複雑な気持ちになりました。私は子供からのサインをちゃんと気づいてあげられるのか?
もっとコミュニケーションとらなければなぁと思いました。
私も同じです。子どものことに行き届いてないことがあるのではないか?と考えることがあります。
友人関係について考えてみました。幼なじみさんはAさんのことが本当に好きだったんですね。見て見ぬふりをする人がいる中で自分から声をかける勇気、思いやり、本物だと思います。素敵な幼なじみを持っているAさんも素敵な人なんでしょうね(^.^)
よくばりですが・・・・自分の娘にもこんな友人、また、友人に対して声をかけられる人になってほしいです。
いじめ・・・。
Aちゃんが過ごした半年間を考えると涙がでました。
親にも先生にも救いの手を出せずにいた彼女はどんな想いで過ごしてきたのでしょうか。
毎日が地獄だったと思います。
子を持つ親として、つらい時に助けてあげられないのは本当に悲しいことですね。
私の娘の保育園や小学校では定期的に人権やいじめについて保護者全員、もちろん先生を含め勉強しております。保護者、地域で子供たちの成長を見守っていかなければいけませんね。
娘たちには、自分を大切にする。同様に他人も大切にする。という事を伝えていきたいと思っております。
最近のいじめは何か壮絶なものな気がします
私も中学校から転校して当時県下1悪い中学校でした
よそ者扱いされ一年生の頃はかなり虐められましたが、ガキ大将というか番長というかそんな位置に当たる人がいてみんなをまとめて学校内は意外に中が良かったです
最近は、もうそんな時代じゃないのかもしれませんが
でも今自分の息子とは友達の様な関係で、お前の夢はヒーローだろ目ぬかかるものぐらい全力で守ってやれと〜何かあったら父ちゃんが全力で護ってやるからと
今はプチヒーローで卒業ですが中学校でジュニアヒーローに成れるかな
良く頑張ったAさん!涙が出ました。
最近よくテレビ等でも耳にしますいじめ。許せないと思いながらも身近にそういう話が無かった為ほぼ聞き流していた自分が嫌になりました。
些細いな事から始まり、親にも先生にも話し出来ず、Aさんは毎日苦しかったですよね。
素晴らしい幼なじみがいて本当に良かったです。
Aさんはとても辛かったでしょうが、この話を皆の前で発表してくれ、もしこの会場にいじめを今やっている子がいたり、いじめられている子がいたら何か感じた物があったと思います。
Aさんの勇気に感謝です!
ユウさん。二度目のコメントありがとう。
とにかく春休みでもいいので、コミュニケーションをしっかりとってあげてください。
母親の笑顔が、子供にとっても一番の活力ですからね。
大丈夫ですよ。子供は、親が思っている以上にたくましいものです。
今回、このブログを書いたのは、こういう場面の直面した際に何を大切にするべきかを考えて欲しかったんです。
大切なのは、親が子を思う気持ちをこの期に伝える事であったり、当たり前で過ごしている日々に対して、
感謝の気持ちをわすれない事、それと 生きる意味ですよね。
そこを、子を持つ親御さんに、届けたかったんです。
相田みつをさんがおっしゃった言葉で 「育てたように、子は育つ」、全く、その通りだと思います。
あすゆなさん。
そうなんですよ。私は、このAさんは私よりずっと強い精神力を持っていると思います。
このような現象は、日々どこかで起ってるのかもしれません。
あすゆなさんの地域は人権についてを絶えず勉強会をしているとの事ですので安心ですね。
是非、継続して取り組んでいってほしいです。
Aさんにも言ったんですが、 「今回 人一倍苦しんだんだから 人一倍幸せになりなよ」と。
「ありがとうございます」と笑顔で微笑んでくれました。
親御さんは、この話知らないんですが、立派な娘さんだよと、伝えたい気持ちでいっぱいです。
はなさん。コメントありがとうございます。
子を持つ親の立場で受け止めると我が子の事と照らし合わせ、色々考えさせられますね。
お嬢さんも親思いの良い子ですよね。
受験お疲れ様と伝えてあげてください。
まんてるさん。コメントありがとうございます。
そうですよね。昔はガキ大将が存在して、良いも悪いも総まとめに仕切ってくれてましたよね。
ある意味、勇敢な姿でしたよね。
ですが、今は何だか情報が色々ありすぎて、相談するのもネットを頼ったり、目に見えない作用が返って子供達を不安にもします。
真剣に相談するには、やっぱり、親であったり、兄弟であったり、先生であったりと目を見て話すって事が、本当大切だと思います。
そんな中、まんてるさんの親子の関係はいいですね。
楽しみにしてます、勇敢な未来のヒーロー!!
りゅらさん。
本当そうなんです。人権フォーラム終わってから、生徒から感想文を頂きました。
その中で嬉しかったのが、「明日からいじめのない学校になるから、楽しみです。」と書かれてました。
いつか自分が?・・・みたいな事が、あったのかもしれないけど、少なくとも、
その後はみんなの意識が少しは変わってくれたかな?と嬉しく思います。
セミナーは、今から二年前でしたから、今年受験生で今県立受験の子は、ドキドキで結果を待ってるでしょうね。うちもですが。
高校になっても、いじめのない、いじめがあっても見て見ぬ振りをしない勇敢に止める事のできる子に育っててほしいと思います。
会ってみたいな~、大きくなったんやろうな~。